世界で最も収益性の高い市場での展示会への参加経験
なぜベトナム企業は世界で最も収益性の高い市場での展示会に参加しないのでしょうか?答えは分かりません。しかし、参加したいけれどまだ迷っている方々の参考になれば幸いです。Dh Foodsの経験談をご紹介します。
1. ビザ申請:アメリカビザの申請は難しいと思われがちですが、それは正しいことであり、間違っていることでもあります。領事館の職員は理由を問わずビザを即座に却下する可能性があるため、その通りです。そのため、サービスに依頼することをお勧めします。1人あたり数百万円の費用がかかりますが、必要な書類一式を準備し、面接の受け答え方を指導してくれます。私は4人で申請しましたが、最も長い面接は約5分、最も短い面接(私)は約1分でした。領事館はビザの申請を承認し、翌日にはビザが企業に送付されました。
2. 適切な展示会を選ぶ:業界に適した展示会を選ぶ必要があります。食品業界では、カリフォルニア州アナハイム・コンベンションセンター(ディズニーランドの中心地)で開催される「ナチュラル・プロダクト・エキスポ・ウエスト」が最大規模です。
3. 商品の準備:展示会に出展する商品は、潜在顧客に提供するため、大量に準備する必要があります。米国でターゲットとする潜在顧客グループ(ベトナム人グループ、アジア人グループ、先住民グループ)の嗜好に合った商品を用意する必要があります。DH Foodsは100種類以上の商品を取り揃えており、3つの顧客グループすべてに対応できるよう準備していますが、特にソースグループに注力しており、塩や乾燥スパイスはほとんど取り扱っていません。

4. 米国入国時の情報確認と必要書類の準備:オンラインで準備した情報に加え、当グループは持参する書類一式(ワクチン接種証明書、展示会主催者からの確認書、展示会参加費領収書、ホテルからの確認書)も印刷しました。さらに、フェア期間中にDh Foodsの物流をサポートする米国のパートナーからの確認書も持っています。
5. お持ちいただく荷物:個人のお荷物(税関でスーツケースの検査を求められた場合、開けたときに散らからないようにきちんと梱包する必要があります)に加えて、費用を節約するために展示会用のサンプルもお持ちします。注意:米国税関で禁止されている食品、肉、魚介類、魚、エビ、果物、塊茎などを持ち込まないでください(事前に情報を確認してください)。
6. 入国:展示会に行くのに準備は万端ですから、税関カウンターの前に立つ時は落ち着いてください。話したり、周りを見回したり、サングラスをかけたりせず、米国入国審査官の質問には自信を持って答えてください。ビザを持っていても、入国審査官は理由を述べずに米国への入国を拒否し、最寄りの飛行機で「制作」拠点に送り返す権利があることを覚えておいてください。私たちのグループの何人かは、何をしているのか、どこに滞在しているのか、ベトナムの会社は何をしているのか、会社での役職など、たくさんの質問をしてきました。私は、白髪で髭を生やした老人が展示会に行くのを見ていたので、あまり質問する気にはなれず、たった1つの質問をしてそのままにしておきました。
7. 米国税関:税関をスムーズに通過するには、前述の通り、工業的に包装されていない食品や飲み物の持ち込みは避け、肉、魚、魚介類、果物、野菜などを含む品物の持ち込みも避けましょう。また、荷物は段ボール箱ではなく、きちんとしたスーツケースに入れて持ち込むようにしましょう。私たち4人組は、それぞれ大きなスーツケース2つと小さなスーツケース1つを持っていましたが、4台の大きなカートを押して税関を通過しましたが、何も質問されませんでした。


8. 展示ブースのテーブル、椅子、備品:ブースレンタル料(ヨーロッパと同程度、ThaiFexの2倍)に加え、テーブル、椅子、ブース装飾サービスをレンタルすると、主催者からかなりの金額を「カット」されます。知人に頼んだり、IKEAで折りたたみ式のテーブル、椅子、棚を購入して展示会に持参し、展示会終了後は処分してもらうことも可能です。それでも、主催者からレンタルするよりも安く済みます。
9. 現地サポートサービス:アメリカは広大で、場所から場所までの距離が非常に長いです。地域に精通し、できれば運転免許証を持っている現地スタッフを雇い、レンタカーを借りて、チームを毎日展示会、市場、レストランなどに連れて行ってもらうのが良いでしょう。UberやLyftの予約を待つ時間も節約でき、便利で費用もかかりません。


そして、不断の努力から得られる「甘い果実」
Dh Foodsは、ベトナムにいてただメールを送るだけでは到底リーチできなかったであろう多くの潜在顧客にリーチしています。あらゆるパートナー企業にとって、たった1つの契約を締結するだけで成功への道が開けます。そして、Dh Foodsは複数の契約を締結するだろうと確信しています。
スーパーマーケットを調査してみると、残念ながら、いくつかのベトナムのスーパーマーケットを除いて、ベトナムのスパイスはあまりありません。
アメリカ最大の食品展示会なのに、ベトナム企業の参加はわずかで残念です。来年2024年(DH Foodsは引き続き参加します)には、もっと多くのベトナムの食品メーカーが参加してくれることを期待しています。